空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)/北村 薫
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勝手に採点 ☆☆


文学好きの女子大生と人気落語家がコンビを
組んで、彼らの近辺で巻き起こる日常の些細
な謎や疑問を明快な論理で解決に導く軽妙なミステリ。


文章自体が難解なうえに女子大生が主人公と
読む意欲を削ぐのに十分な条件。


それほど難しくない内容なはずなのに、書い
てあることがあっちこっちと飛んでいって、
比喩も多いことで読解力を試される。


さらに全く興味のでない落語までもが謎解きの
重要な要となるので、男性にとっては逃げ出し
たくなること請け合い。


かといって、事件自体は全くたいしたことのない
もので、刑事事件でもない。


若い女性達が喫茶店で大量の角砂糖を飲み物に入
れている事件や夜の公園に赤頭巾を被った少女が
現れるといった類。


それをここまで引っ張られること自体が苦痛。
このシリーズは二度と手に取ることはない。